words and terms

気になる言葉のメモ

截然/鴻溝

截然(せつぜん)

 区別などがはっきりしているさま。

 

 たまに見かけるんだけども、読み方が全然覚えられない。調べると例文として『吾輩は猫である』の一文――「今の人の自覚心と云うのは自己と他人の間に截然たる利害の鴻溝があると云う事を知り過ぎていると云う事だ」――が出てくる。鴻溝(こうこう)というのは、大きな溝、へだたりのことだが、中国の故事に由来する言葉である。秦が滅び、まだ天下が統一しない頃、項羽と劉邦が天下を二分して互いの領土としたときの境界線となった川のことらしい。

 

クリームスキミング

クリームスキミング(cream skimming)

 牛乳から最もおいしいクリームだけをすくいとる行為、転じて、もうかる部分にのみ商品やサービスを提供すること。

 いいとこ取りの意。おいしそうな言葉だ…。近年、地方の公共交通や、福祉分野なんかでも聞かれるようになってきた。経済用語だが、企業は黒字を追求するものなので、本来ならば公共的・福祉的観点から利益よりも必要性を重視すべき分野において批判的に使われることが多いだろう(と思う)。

 

 

濫觴

濫觴(らんしょう)

 物事の起こり。始まり。

 濫は「浮かべる」、觴は「さかずき」の意。

 「昔者、江は岷山より出ず。その始めて出ずるや、その源は以て觴を濫ぶべし」(かつて長江が岷山から流れ出たが、源流はさかずきを浮かべるほどの少ない水量だった)という孔子の言葉に由来する(『荀子』)。

  

平仄を合わせる

平仄を合わせる(ひょうそくをあわせる)

 順序やつじつまを合わせること。

 これまでの人生でまったく目にしたことがなかったのに、法学系の学術書に触れるようになってから、やたらと見かけるようになった言葉。たとえば、法改正である条文が改正されたとき、他の条文や法律もそれと平仄を合わせて文言や内容が改正されたりする。

 

砂利

砂利(じゃり)

 ①小石、または、その集まり。

 ②子どものこと。

 子どものころ、ポケモンのアニメを見ていて不思議に思っていた。なぜロケット団はサトシのことを「ジャリボーイ」と呼ぶのか?(しばらく「チャリボーイ」だと思っていた。ゲームでは自転車に乗るとやばいスピードでかっ飛ばすので)

 ジャリには、子どものことをガキと呼ぶようなニュアンスがあるらしい。もともとは劇場とか寄席とかの子どもの見物人をそう呼んでいたことに由来する。小さいからだとか、子どもの坊主頭が砂利っぽいとか、諸説ある。漫画の『じゃりン子チエ』や、子どもの芸能人を「ジャリタレ」と呼んだりするのも、ここからきている。

 サトシが「ジャリボーイ」と呼ばれる理由にも諸説あり、砂利=サトシと読めるからだとかいう意見もある。

 

備忘録

備忘録(びぼうろく)

 覚え書き。メモ。

 「備」の後にレ点を入れて、忘れに備えるで備忘録。大学生の途中まで忘備録だと思っていた。忘備録のほうが語呂がいいし、日本人的には自然だからさ…。ちなみに潤滑油のことも、なぜか滑潤油だと思っていた。